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子どものレジリエンス(立ち直る力)を育てる方法|失敗しても折れない心のつくり方
小学1年生の娘がピアノの発表会で途中で止まってしまい、大泣きしたときのことが印象に残っています。正直、最初は「切り替えろよ」って言いそうになったんですが、グッとこらえて「悔しかったな、あの大勢の前で最後まで舞台に立てたのすごいじゃん」って声をかけてみたんです。そしたら娘、泣きながらも「次は絶対最後まで弾く」って自分から言い出して、その週から毎日自分から練習するようになりました。3ヶ月後の発表会で実際に最後まで弾けたときは、私のほうが泣きそうでしたね。あのとき責めなくてよかったって、今でも思います。
この経験で学んだのですが、落ち込みやすいこと自体は問題じゃないんですよね。大事なのは「立ち直れるかどうか」、つまりレジリエンス(回復力)のほう。子どものレジリエンスを育てる具体的な方法をまとめておきます。
そもそも「レジリエンス」って何?
レジリエンスというのは、一言でいうと「逆境やストレスから立ち直る力」のことです。
心理学の世界ではずっと前から注目されている概念で、最近は教育や子育ての場でもよく話題になっています。
ポイントなのは、レジリエンスって「最初から強い子が持っているもの」じゃないってこと。
研究では、レジリエンスは経験や環境によって育てることができる力だとされています。
つまり、今ちょっと打たれ弱いな〜と感じていても、関わり方次第でちゃんと伸ばせるんです。
これ、知ったときはかなり安心しました。
レジリエンスが高い子に共通していること
レジリエンスが高い子どもには、いくつか共通した特徴があります。
- 失敗を「終わり」じゃなく「次へのステップ」として捉えられる
- 自分の気持ちを言葉にできる
- 「誰かに頼っていい」と思えている
- 自分なりの強みや好きなことを持っている
逆に、レジリエンスが育ちにくい環境としてよく挙げられるのが、「失敗したときに強く叱られる」「感情を出すことを否定される」「何でも先に大人が解決してしまう」といったケースです。
心当たりがある人も多いんじゃないかなと思います。
私もついつい「そんなことで泣かないの!」って言いそうになることがあって、反省しているんですよね。
子どものレジリエンスを育てる5つの方法
① 感情に名前をつけてあげる
子どもが泣いたり怒ったりしているとき、「何で泣いてるの?」「うるさい!」と言いたくなる気持ちはよく分かります(笑)。
でも、まず大事なのは気持ちを受け止めること。
「悔しかったんだね」「びっくりして怖かったんだね」と、子どもの感情に言葉をつけてあげると、子どもは自分の感情を認識できるようになります。
これって心理学でいう「感情のラベリング」で、自分の気持ちを把握できる子ほど、ストレスへの対処が上手になると言われているんです。
ピアノの発表会で娘が弾き間違えてショックを受けていたとき、「大丈夫だよ」より先に「悔しかったね」と言ったら、うなずいてしばらく泣いた後に「もう一回練習する」と自分で言い出しました。気持ちを言葉にしてもらうだけで、子どもの中で何かが整理されるんだなと感じた場面でした。
② 失敗を責めずに「次どうする?」に向かわせる
テストで悪い点を取ったとき、友達とケンカしたとき、思わず「だから言ったじゃない!」って言いたくなりますよね。
でも、ここが一番大事な分岐点。
「失敗=ダメなこと」という感覚が強くなると、子どもは失敗を恐れて挑戦しなくなります。
それよりも、「そっか〜、じゃあ次はどうしようか」と一緒に考えるほうが、ずっと立ち直る力が育ちます。
失敗をゼロにしようとするより、失敗からどう立て直すかを経験させることのほうが、長い目で見て絶対に大事です。
逆上がりがなかなかできなくて、ある日娘が鉄棒から離れて「もうやだ」と言ったとき、「どうしたらできると思う?」と聞いてみました。しばらく考えて「お腹を鉄棒に近づければいいかも」と言い出して、翌週できるようになった。「次どうする?」の問いかけが、自分で解決策を考える習慣につながっていくんだと思います。
③ 「困ったら言っていいよ」を繰り返し伝える
レジリエンスのある子って、「一人で全部頑張る」タイプじゃなくて、「助けを求めることができる」子なんですよね。
「困ったことがあったら話してね」「助けてって言うのは弱いことじゃないよ」というメッセージを日頃から伝えておくことが、いざというときの支えになります。
娘が小学校に上がったとき、「困ったことがあったらパパに言っていいよ」と伝えてたら、ある日「給食のときうまく牛乳のパック開けられなくて恥ずかしかった」って話してくれたんです。些細な話ですが、「それ恥ずかしいよね、先生に聞いてみたら?」って言える関係ができていて、少し安心しました。親に言いやすい空気を作っておくだけで、子どもの安心感はかなり変わります。
④ 小さな成功体験を積ませる
「自分はできる」という感覚、いわゆる自己効力感がレジリエンスを支える大きな柱の一つです。
これを育てるのに一番効果的なのが、小さな成功体験の積み重ね。
大きな結果じゃなくていいんです。
「昨日より上手にできた」「最後まで諦めなかった」そういう積み重ねを、ちゃんと言葉にして認めてあげてください。
「えらかったね」じゃなくて「自分で最後まで頑張ったね」のように、プロセスをほめるのがポイントです。
縄跳びを5回跳べた日、「すごいね!」ではなく「今日ずっと練習してたね」と言ったら、娘が「明日は10回やる!」と言い出しました。結果を認めるより、取り組んだ行動を見ていたことを伝えたほうが、次への意欲が続くんだと実感しています。
⑤ 子ども自身に解決させる時間をつくる
これ、正直なところ一番難しいんですよね。
子どもが困っていると、すぐに助けてあげたくなるのが親心じゃないですか。
でも、何でもすぐに解決してあげると、子どもは「自分では無理」と学習してしまいます。少し待って、子ども自身がどうするか考える時間をつくることが、じつはすごく重要。
もちろん危険なときはすぐに介入すべきです。ただ、「ちょっと困ってるけどなんとかなりそう」くらいの場面では、グッと我慢して見守る練習、親も一緒にしていきましょう。
娘がカタミノで詰まっているとき、「こうしたら?」って言いたくなるのを10秒だけ待ってみたんですよね。そしたら娘が自分でパーツをひっくり返して「あ、できた!」って言って。その「あ、できた!」の顔は、パパが教えてあげたときと全然違うんです。子ども自身の「できた」は本当に価値が違う。
年齢別にアプローチを変えるのがコツ
ここで一つ覚えておいてほしいのが、レジリエンスの育て方は年齢によって変わるということです。
0〜3歳ごろは「安心できる関係をつくること」が最優先。
感情を受け止めてもらえる経験が、のちのち立ち直る力の土台になります。
4〜6歳になってくると、少しずつ「自分でやってみる」経験を増やしていくのがおすすめ。
できたことをちゃんと言葉にして認めてあげることが大切です。
この0〜6歳の時期のレジリエンスの育て方を発達心理学の視点からまとめているのが、こちらの本です👇
📚 関連書籍のご紹介
乳幼児期のレジリエンスをもっと体系的に学びたい方には、発達心理の専門家による解説書がとても参考になります。
▶ 0歳〜6歳子どものレジリエンスの育て方(湯汲英史 著)(1,650円)
発達心理の専門家が書いているので、「なぜそのかかわり方が効くのか」の理由もしっかり解説されています。
理論的に理解したうえで実践したい方にぴったりの一冊です。
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また、保育士さんや幼児教育に関わる方、あるいはもう少し学術的な視点で学びたい方には、こちらもおすすめです👇
▶ 心の発達と「レジリエンス」の育て方(無藤隆 著)(2,530円)
子どもと保育の両方の視点から、柔軟なかかわり方を考えるための一冊。
現場経験のある親御さんにも読みやすい内容です。
▶ 同書(HMV版)(2,530円)
ただ、正直こんな難しさもあります
ここまで色々な方法を紹介してきましたが、正直なところ「分かってるけど、日々の生活でそれをやり続けるのが難しい」という現実もあります。
仕事で疲れて帰ってきて、子どもがギャン泣きしていたら……余裕なんてなくなりますよね(笑)。
大事なのは、毎日完璧にやろうとしないことです。
今日はちゃんと受け止めてあげられなかった、でも明日また話を聞いてあげようと思えれば十分。
レジリエンスって、子どもだけじゃなくて親にも必要な力なんじゃないかなって、最近しみじみ感じています。
まとめ:レジリエンスは「育てるもの」だから、今からで大丈夫
✅ 感情に言葉をつけて受け止める
✅ 失敗を責めず「次どうする?」に向かわせる
✅ 「助けを求めていい」と繰り返し伝える
✅ 小さな成功体験をプロセスごとほめる
✅ 子ども自身が考える時間をつくる(少し待つ勇気を持つ)
レジリエンスは生まれつきの性格じゃなく、日々の関わりの中で育っていくものです。
難しく考えすぎず、「今日は一つだけやってみよう」くらいの気持ちでOK。
もっと体系的に学びたい方は、ぜひ専門家が書いた本も参考にしてみてください。
理論を知っていると、日々の声かけに自信が持てるようになりますよ。
娘がピアノを3ヶ月後に最後まで弾けたのも、振り返れば小さな「できた」の積み重ねでした。レジリエンスって結局そういうものだと思っていて、親もできるだけ邪魔しないように気をつけながら、一緒に育てていく感じでいいと思います。



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